チャペルの語源になった伝説

結婚式をあげたり、ミッションスクールで祈りをささげたりするチャペル。本来キリスト教徒の礼拝所を意味する言葉ですが、教会以外のホテルや学校や病院や空港にある礼拝堂もチャペルと呼ばれます。この神聖でロマンチックな響きの言葉のもとになったのは、「外套」です。なぜ「外套」なのかというと、これにはキリスト教の聖人「トゥールのマルティヌス」の有名な伝説があります。

4世紀初頭、現在のハンガリーに生まれたマルティヌスは、若い頃ローマ帝国軍に入隊します。部隊がガリアのアミアンで任務に就いていたとき、アミアンの城門のそばで、ろくに着るものもなく雪の中で凍えそうになっている一人の乞食を見かけました。哀れに思ったマルティヌスは自分が着ていた外套を引き裂き、片方を乞食にかけてあげました。この乞食は実はキリストで、マルティヌスの夢枕に半分の外套を羽織って立ち、「洗礼も受けていない兵士が私にこのマントをくれるとは」と言ったと伝えられています。

その後除隊して受洗し修道士となったマルティヌスは、人々の人望も厚く、トゥールの司教になってほしいと乞われました。ガチョウ小屋に隠れていた彼は、ガチョウが騒いだため見つかってしまい、結局司教になったとのこと。ヨーロッパでは11月11日は「聖マルティヌスの日」とされ、オランダやドイツなど各国でガチョウを食べます。また、子供たちが教会までランタンを手に持って歩きます。

この伝説に出てくる外套は「カペラ」と呼ばれ、この外套を保管する礼拝堂も「カペラ」で、英語読みで「チャペル」という言葉が生まれました。ブライダルフォトのことならこちら

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