チャペルの日本独特な扱われ方

チャペルというのは、要するに礼拝堂のことです。教会にあるのが普通ですが、それ以外にもホテルや病院にも小さいですが礼拝所が設置されているケースがあって、それも含めて指すことが多い言葉です。日本ではチャペルというと、結婚式のために用いるものだと考えている人が多いです。この背景としては、日本でもキリスト教は広く知られていますが、まだ礼拝までする人が少ないことが挙げられるでしょう。

キリスト教は世俗文化と結びついているのが日本という国の特徴で、本格的に礼拝までする人はほとんどいません。ですから結婚式をする場所だと思ってしまうのも仕方のないことなのです。若い女性の多くが様式の結婚式に憧れていて、チャペルで愛を誓い合うというのはその代表的な行為になります。ただ、日本でもミッション系の高校や大学に通っているなら、学校にチャペルがあって一日一回はそこでお祈りをします。

そういった経験をした人の間では、宗教的な色合いの方が色濃い可能性があります。チャペルの語源は、音楽のアカペラと同じです。カペラというのが小さな外套という意味であって、マルティヌスという昔の人が貧しい人に自らの外套の半分を切り取って渡したことに由来しています。キリスト教の中でも有名な故事であって、それが施設の名前にまでなっているのです。

グァムやハワイには、日本人が海外挙式をするためだけの礼拝堂が複数設置されていて、毎年いつでも人気があります。

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